労働基準法:「休日出勤」・「代休」の扱い

労働基準法:「休日出勤」・「代休」の扱い

労働基準法における休日出勤と代休について

 

◆ まず、振替休日代休の違いについて確認しておきましょう
振替休日
あらかじめ他の労働日を休日と指定した上で,本来は休日と定められていた日に労働者を労働させることを「休日の振替(振替休日)」といいます。

 

休日の振替が行われると,元の休日は労働日となる一方で,振替休日は労働義務のない休日として取り扱われます。

 

このため,元の休日における労働は,休日出勤とはならず,三六協定と休日出勤に対する割増賃金の支払は,必要ありません

 

ただし,休日の振替によって週の法定労働時間を超えることになった場合は,三六協定や時間外割増賃金は必要です。

 

たとえば、振替休日になる場合は、以下のような流れになります。
1) 日曜日に出勤する代わりに、月曜日は休んでもいいと労働者に言う。
2) 労働者は日曜日に出勤して、月曜日に休む。

 

振替休日を行うには、就業規則に振替休日を行うことをあらかじめ定めておくことが必要になります。

 

代休
代休とは,まず労働者を休日に労働させ,その代わりに後日,代わりの休日を与えるもので,「代わりに与える休日」をあらかじめ指定しないものをいいます。

 

別の日の労働義務を免除したとしても,あらかじめ休日が振り替えられていない以上は,休日の変更はなされていないため,労働を行った日は,休日であることに変わりはなく,休日出勤をしたことになり、したがって,三六協定と休日割増賃金の支払が必要です。

 

代休になる場合は、以下のような流れになります。
1) 日曜日に出勤するようにと労働者に言う(代わりの休日については特にいわない)
2) 労働者は日曜日に出勤する
3) 後日、日曜日に出勤したからということで、金曜日に休むように言う
4) 労働者は金曜日に休む

 

※ 上記の説明ではわかりにくいかもしれません。
実際のところ、この両者の違いをきちんと区別している事業所がどれだけあるでしょうか?
要するに、振替休日の場合は、あらかじめ、代わりに休む日を労働者に指定しておくのに対して、代休の場合は、ただ単に「(本来は休日だけれど)明日は仕事するぞ!」というだけで、代わりの休日を指定しない場合です。